【完全版】レオパに餌をあげてもシェルターから出てこない原因10選

【完全版】レオパに餌をあげてもシェルターから出てこない原因10選

「餌をあげてもレオパがシェルターから出てこない!その原因は?」「どうやって対処すればいいの?」といったお悩みに、わかりやすくお答えします。

レオパが出てこない原因は、いくつかあります。命に関わる原因もあるので、早急に確認してください。そして、それぞれの原因に合った対処法を実施しましょう。

記事前半では「餌をあげてもレオパがシェルターから出てこない理由」について解説します。後半には、おすすめの対策グッズ「レオパ専用の遊び場」も紹介します。

レオパが出てこなくてお困りの方は、ぜひ最後までご覧ください。

この記事の著者

爬虫類の飼育用品メーカー『両爬工房』代表

Kanta

かんた

プロフィール

爬虫類を含めた動物の飼育歴23年。自分でも爬虫類を飼いながら、飼育用品メーカー『両爬工房』代表として、爬虫類シェルターなどを開発・販売している。ものづくりのモットーは「ユニークで良いものを」。好きな食べ物は、ティラミスとスタバのフラペチーノ。好きなアーティストは、優里と菅田将暉。

餌をあげてもレオパがシェルターから出てこない原因

餌をあげてもレオパがシェルターから出てこない原因

餌をあげてもレオパがシェルターから出てこない原因には、いくつか考えられます。自分の状況がどれに当てはまるか、ひとつずつチェックしてみてください。

  • 単純にお腹が空いていない
  • エサが気に入らず食べたくない
  • そもそもエサだと認識してない
  • まだ新しい環境に慣れていない
  • 病気や怪我の影響で体調が悪い
  • 便秘のせいでエサが食べれない
  • 温度が高すぎて体調が悪い
  • 温度が低すぎて代謝が低い
  • 周囲の外敵を警戒してる
  • 夜動き回りすぎて疲れた

単純にお腹が空いていない

レオパがシェルターから出てこないのは、お腹が空いていないからかもしれません。普段からエサの量が多いと、食欲が落ちることがあります。

代謝が低くなっているとき、食べたエサはゆっくり消化されています。そんなときは、食事の間隔を長めにとってください。

餌をあげすぎている場合は、毎日のエサの量か給餌頻度を見直しましょう。

エサが気に入らず食べたくない

レオパがエサを食べないのは、好みに合わないからかもしれません。レオパは食べるものに好き嫌いがあることがあります。

いつも同じエサだと飽きてしまうことも。新しいエサを試してみたり、味や形を変えることが効果的です。よくあるレオパフードでも、さまざまな種類があります。

食欲をそそる工夫をすると、シェルターから出てきて食べるかもしれません。普段が人工フードなら、ときには活きたコオロギを与えてみるのもおすすめです。

そもそもエサだと認識してない

レオパがエサを食べないのは、エサだと認識していないからかもしれません。特に新しい種類のエサの場合、警戒して食べないことがあります。

エサを動かしてみると、動くものに反応して食べ始めることが多いです。また、エサの大きさやニオイも影響します。

レオパが見慣れた形やサイズのエサを試してみてください。馴染みのあるエサにすることで、食欲をうながすことができるかもしれません。

まだ新しい環境に慣れていない

新しい環境に慣れるまで時間がかかるものです。レオパがシェルターからなかなか出てこないのは、まだ周りの環境に慣れていないからかもしれません。

移動後すぐは特に、ストレスを感じやすい時期です。この時期は、レオパのペースに合わせてゆっくりと様子を見ることが大切です。

安心できる環境を整え、必要以上に触れないようにしましょう。時間をかけて安全だと感じさせることで、徐々に活動的になるはずです。

病気や怪我の影響で体調が悪い

レオパがシェルターから出てこないのは、病気や怪我のせいかもしれません。弱っていて、エサを食べる力がないことがあります。

活動量が減ったり、ぐったりしているなど、いつもと違う様子が見られたら、注意が必要です。このような場合は、すぐに専門の獣医に相談してください。

早めの治療で回復することも多いので、見過ごさずに適切な対応をしましょう。早期治療により、大事にならずに済みます。

便秘のせいでエサが食べれない

レオパがエサを食べないのは、便秘が原因かもしれません。便秘はレオパの体調不良を引き起こし、食欲不振につながります。

特に環境が乾燥していると便秘になりやすいので、ケージ内の湿度を適切に保つことが重要です。また、水分を十分に取らせることも大切です。

エサに水分が多いフードを取り入れたり、温浴させることも効果的です。これらの対策で便秘が改善されると、食欲も戻ることが期待できます。

温度が高すぎて体調が悪い

ケージの温度が高すぎると、レオパの体調を崩す原因になります。レオパは適切な温度でないとストレスを感じ、食欲がなくなることがあります。

特に夏場はケージ内が過熱しやすいので、冷却対策が必要です。温度計を使って常に温度をチェックし、冷却器具を設置するか、部屋のエアコンで調節しましょう。

適切な温度に保つことで、レオパの活動性が回復し、食欲も改善されるはずです。

温度が低すぎて代謝が低い

レオパの代謝は、ケージの温度に大きく依存しています。温度が低すぎると、体の代謝が下がり、エサへの興味も失せてしまいます。

これが原因で、シェルターからなかなか出てこないことがあります。寒い時期や夜間は特に、ケージ内の温度が下がりやすいため、適切な保温対策が必要です。

保温マットやヒーターを使用して、一定の温度を保つことが重要です。温度を適切に管理することで、レオパの活動性が向上し、食欲も回復します。

周囲の外敵を警戒してる

レオパがシェルターを好む理由の一つに、外敵から身を守る本能があります。自然界では、小さな音や動きも危険のサインと感じるため、安全を求めて隠れることが多いです。

家の中でも、大きな音や急な動き、他のペットが近づくと、レオパは脅威を感じてシェルターに隠れることがあります。特に飼い主が何度も「出てこないなあ?」と覗いていると、なおさら緊張してしまいます。

静かで落ち着いた場所にケージを置き、不必要に動かしたり、大きな音を出すことがないようにしましょう。レオパが安全と感じる環境を整えることで、シェルターから出て活動する時間が増えるはずです。

夜動き回りすぎて疲れた

レオパードゲッコーは夜行性ですから、夜になると活動が盛んになります。夜間にケージ内を動き回ることで、昼間は疲れてしまってよく休みます。

これが、昼間にシェルターからなかなか出てこない理由の一つです。だから意外と心配する必要がなかった場合もあります(病気や高温のケースもあるので、見極めは難しいです)。

ケージ内には適切な登り木や障害物を設置し、夜間でも安心して動ける空間を作りましょう。また、昼間は静かにして、レオパがゆっくり休めるようにしてあげましょう。

餌をあげてもレオパがシェルターから出てこないときのNG対処法

餌をあげてもレオパがシェルターから出てこないときのNG対処法

餌をあげてもレオパがシェルターから出てこないからといって、やってはいけないことがあります。

焦る気持ちはわかりますが、これらのNG対処法だけはしないでください。

  • エサを口に押し付ける
  • 無理やり引っ張り出す
  • シェルターを取り除く
  • 意味なく何度も触れる
  • 何も対策せず放置する

エサを口に押し付ける

レオパがエサを食べないとき、無理に口にエサを押し付けるのはNGです。この方法はレオパにストレスを与え、信頼関係を損ねる原因にもなります。

レオパは食欲がないときに強制的に食べさせると、食事そのものを嫌がるようになることがあります。エサを食べない場合は、まずはその理由を探ることが大切です。

環境の調整や健康状態の確認をして、自然に食べる気にさせる対応を心がけましょう。

注意:ただし医療行為として強制給餌をする場合は、例外です。素人の慣れていない強制給餌は、レオパへのダメージが大きいので、獣医師や経験の深いプロに任せましょう。

無理やり引っ張り出す

レオパがシェルターに隠れているとき、無理に引っ張り出すのはNGです。この行動はレオパに大きなストレスを与え、信頼関係を損ねる原因になります。

また、怪我をさせてしまうリスクもあります。レオパが自分から出てくるのを待つことが大切です。もし心配な点があれば、まずはその行動の原因を穏やかに観察しましょう。

環境を見直して、レオパが安心して活動できるように配慮することが、ストレスなく接する秘訣です。

シェルターを取り除く

レオパがシェルターにこもることが多いとき、それを取り除くのは良くありません。シェルターはレオパにとって安全な隠れ家であり、ストレスから身を守る重要な場所です。

シェルターを急に取り去ると、レオパは不安を感じ、ストレスが増大することがあります。レオパの行動に変化が見られる場合は、環境や温度など他の要因を先にチェックしましょう。

レオパが安心して生活できるよう、常に快適な隠れ場所を与えられるよう、改善を繰り返してください。個体差も大きいので、一概に「レオパにはこれがいい!」と決められるものではありません。

意味なく何度も触れる

レオパがシェルターに引きこもっている時、何度も触れるのは避けましょう。頻繁に触られることは、レオパにとって大きなストレスとなります。

彼らは静かに単独で過ごすことを好む生き物で、過度の接触は不快感を与える可能性があります。もしレオパの様子を確認したい場合は、ゆっくりと見守ることが重要です。

安心できる環境を保つためにも、不必要な触り方は控え、彼らのペースに合わせて接するようにしましょう。これがレオパとの信頼関係を築く上での鍵です。

ただし、病気や怪我がないかは確認する必要があります。絶対に触ってはいけない、というわけでなく「必要以上に触ったり手に乗せたりはしない」ということです。

何も対策せず放置する

レオパがエサを食べないとしても、何もせず放置するのは避けましょう。この行動はレオパの健康問題を見逃す原因になります。エサを食べないのには、何かしらの理由があるはずです。

環境が不適切であったり、病気やストレスが原因であることも考えられます。エサを食べない状態が続くと、体力が低下し、さらに健康を害する可能性があります。

ずっと餌を食べずにさじを投げたくなる気持ちはわかります。とはいえ、そのまま放置したら悪化する一方です。様子を見るか、対策するか、何かしら選択をしてください。

餌をあげてもレオパがシェルターから出てこないときの対処法

餌をあげてもレオパがシェルターから出てこないときの対処法

餌をあげてもレオパがシェルターから出てこないときの対処法をご紹介します。

記事前半で紹介した原因に合った対処法を選んで、試してみましょう。

  • 新しい環境に慣れるまで待とう
  • 新しいエサを試してみよう
  • 病気や怪我なら病院へ行こう
  • ケージ内の温度を見直そう
  • 静かな場所に移動させよう
  • 遊び場を設置して運動させよう

新しい環境に慣れるまで待とう

新しい環境にレオパが慣れるまで、焦らず時間を与えましょう。引っ越しや環境の変化は、レオパにとって大きなストレスです。そのため、シェルターからなかなか出てこないことがあります。

この期間はレオパが安心して過ごせるよう、静かな環境を保つことが大切です。無理に行動を促すのではなく、自然に慣れるのを待つことが重要です。

時間をかけてゆっくりと慣れていけば、自然と活動的になります。

新しいエサを試してみよう

レオパがエサに興味を示さない場合、新しい種類のエサを試すのが良いかもしれません。食べ慣れたエサに飽きていることもありますから、異なる味や形状のエサを導入することで、食欲を刺激できることがあります。

新しいエサを少しずつ混ぜてみたり、完全に切り替えてみるのも一つの方法です。しかし、変更する際はレオパの健康を考慮し、栄養バランスの取れたものを選びましょう。新しいエサに興味を持てば、シェルターから出てくることも増えるでしょう。

病気や怪我なら病院へ行こう

レオパがいつもと違う様子でシェルターから出てこない場合は、病気や怪我の可能性があります。特に食欲がない、動きが鈍い、見た目に異常があるなどの症状が見られたら、すぐに獣医師の診察を受けましょう。

早期発見、早期治療がレオパの健康を守る鍵です。病院を訪れる際は、レオパを安全に運べるよう、適切なキャリーケースを用意してください。専門の獣医師に相談することで、適切な治療を受けることができます。

ケージ内の温度を見直そう

レオパがシェルターから出てこない時、ケージ内の温度が適切か確認しましょう。

まず、定期的にケージの温度を測定します。特に、ケージの暑い部分と涼しい部分の2カ所で測ることが大切です。極端に暑い、または寒いところがないか確認しましょう。

また、自分が外出している間や就寝中の温度もチェックすることで、一日中の温度変動を把握できます。意外と夜間、保温できているようでできていないパターンが多いです。

四季がある日本にとって、温度の維持管理はとても難しい作業です。何度もトライして、レオパにとって最適な温度を作り出しましょう。

静かな場所に移動させよう

レオパがシェルターから出てこないときは、ケージの場所を見直してみましょう。騒がしい場所や人の往来が多いところでは、レオパはストレスを感じやすくなります。

ケージをもっと静かな部屋に移動するだけでも、レオパがリラックスして動き回るかもしれません。移動後は、レオパの様子を観察し、より積極的に活動するかどうかをチェックしてください。

ただし、短期間に何度もケージを動かすのはやめましょう。環境の変化に慣れるには、最低でも2週間近くかかります。移動したら、しばらくはその場所で観察を続けてください。

遊び場を設置して運動させよう

レオパがシェルターから出てこない場合、遊び場を設置して運動を促しましょう。運動が不足すると、食欲不振にもつながることがあります。

遊び場は登り降りできる階段やはしごがあるものがおすすめです。レオパは立体活動をできるので、運動不足の解消だけでなく、便秘や肥満の対策にもなります。

遊び場はレオパに刺激を与え、健康的な活動をうながす便利グッズです。まだ遊び場を設置していない方は、ぜひ試してみてください。

運動促進でお腹を空かす!レオパの遊び場「はちゅれちっく」

爬虫類用品の国内メーカーである両爬工房では、小型爬虫類向けの遊び場(遊び場付きロフト)「はちゅれちっく」を開発・販売しています。

はちゅれちっくを使えば、運動を促進できるので食欲アップを期待できます。立体活動により、便秘や肥満の対策になるところも嬉しいポイントです。

また、レオパはロフトに上がれるので暖かい空気に触れやすくなり、体温を調節しやすくなります。爬虫類は、体温を上げると代謝が上がるので、当然食欲も増すでしょう。

「レオパが餌を食べずシェルターから出てこない」と困っている方は、レオパにぴったりな遊び場「はちゅれちっく」をぜひご検討ください。

レオパの遊び場「はちゅれちっく」で飼育がもっと楽しくなる!

この記事のポイント

この記事のポイント

今回は「餌をあげてもレオパがシェルターから出てこない原因と対処法」について解説しました。最後に、この記事の大切なポイントを振り返りましょう。

  • レオパがシェルターから出てこない理由はいくつかある
  • エサ自体に問題があるなら、新しい種類を試してみよう
  • 周囲の環境やケージ内の温度など、問題の原因を探そう
  • 遊び場の設置など、原因に合わせた対処法を実施しよう
  • 両爬工房の遊び場「はちゅれちっく」の設置もおすすめ

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