「レオパのダイエット方法を知りたい!何から始めるべき?」「レオパの理想の体型は?」といった悩みにお答えします。
この記事では、レオパの簡単なダイエット方法をご紹介します。あわせて目標となる理想の体型や体重の目安もまとめておきました。この数値を目指してダイエットに励みましょう。
自分流でレオパをダイエットさせるのは、とても危険です。いきなりエサを減らしたり、散歩をさせたりすると、体調をくずしたり、大きなストレスを与えてしまいます。
レオパの簡単なダイエットを知って、効率的に痩せさせたい方は、ぜひ最後までご覧ください。記事後半では、ダイエットグッズ「爬虫類専用の遊び場」をご紹介します。
爬虫類の飼育用品メーカー『両爬工房』代表
Kanta
かんた
爬虫類を含めた動物の飼育歴23年。自分でも爬虫類を飼いながら、飼育用品メーカー『両爬工房』代表として、爬虫類シェルターなどを開発・販売している。ものづくりのモットーは「ユニークで良いものを」。好きな食べ物は、ティラミスとスタバのフラペチーノ。好きなアーティストは、優里と菅田将暉。
レオパの脇ぷにはダイエットで消える!
レオパの脇ぷには、脇の部分に脂肪がたまってできるものです。レオパは栄養を尻尾にたくわえる構造をしていますが、太りすぎると脇などにも肉が付き始めます。
ただし、脇ぷにがあるからといって、必ずしも肥満とは限りません。レオパには個体差があるので、脇ぷにができやすい個体もいます。詳しくは、下記の記事をご覧ください。
脇ぷにレオパは超危険!可愛いけど実はメタボかも?しかし、適切なダイエットを行うことで、脇ぷには目立たなくなります。健康的な体型を維持するために、本記事で紹介する簡単なダイエットと運動習慣を取り入れましょう。
レオパがすぐ痩せる簡単ダイエット7選
レオパがすぐ痩せる簡単ダイエット7選をご紹介します。
これらのダイエットを組み合わせれば、効率的に痩せられます。もちろん無理は禁物ですが、できれば短期間に成果を出したいですよね。
まずは実行できることから、ひとつずつ試してみてください。
- 与えるエサの量を減らす
- 与えるエサの種類を変える
- エサを与える回数を減らす
- 運動しやすい広いケージを使う
- 登り降りできる遊び場を設置する
- 代謝が上がるように温度を設定する
- 定期的に獣医師の健康診断の受診する
与えるエサの量を減らす
まずは、与えるエサの量を見直しましょう。適量を与えることで、レオパの体重管理がしやすくなります。
食べれば食べる分だけ与えているなら、それは量を見直す必要があります。少しずつ今よりも餌の量を減らしていきましょう。
ただし、急激に減らすとストレスになるので、少しずつ減らすことが大切です。レオパの健康を保ちながら、無理のないダイエットを続けましょう。
与えるエサの種類を変える
エサの種類を見直すことも重要なポイントです。高脂肪のエサを避け、低脂肪で栄養価の高いエサに変えましょう。
たとえば、ワックスワームよりもコオロギやデュビアローチを選ぶと良いです。また、ミルワームも与えすぎないようにしましょう。
人工フードの場合でも種類を変えてみるのがおすすめです。栄養成分をしっかり確認して、脂肪分の少ないものを選んでください。
エサの種類を変えることで、必要な栄養を摂りながらカロリーを抑えることができます。レオパが健康的に痩せるためには、バランスの取れた食事が大切です。
エサを与える回数を減らす
レオパのダイエットには、エサを与える回数を減らすことも効果的です。成長期を過ぎたレオパは、毎日エサを与える必要はなく、2日1度でも十分です。
回数を減らすことで、自然な体重減少が期待できます。急に回数を減らすとストレスになるため、3日に2回、2日1回と段階的に減らしていきましょう。
エサの回数を減らすことで、過剰なカロリー摂取を防ぎ、健康的な体型を維持できます。ダイエットの一環として、適切な給餌頻度を心がけましょう。
運動しやすい広いケージを使う
レオパのダイエットには、運動しやすい広いケージを用意することが重要です。広いケージはレオパの活動量を増やし、自然な運動を促進します。
むしろある程度まで成長したのに、ベビーの頃と同じケージ(例えばW30xD20xH15)を使うのはやめてください。あなたから見ても、明らかに窮屈そうにしていないでしょうか。
ケージを広くすることで、レオパの運動量が増え、健康的な体重管理がしやすくなります。ダイエットのためには、レオパが快適に過ごせる広いケージを用意しましょう。
登り降りできる遊び場を設置する
レオパのダイエットには、登り降りできる遊び場を設置することが効果的です。遊び場を設置することで、レオパが自然に運動量を増やすことができます。
登ったり降りたりできるはしごや階段、高低差の作れるロフトをケージに配置しましょう。こうした環境はレオパの興味を引き、積極的に動き回るようになります。
運動不足は肥満の原因になるため、立体的な遊び場での運動はダイエットに役立ちます。日常的に運動できる環境を整えることで、レオパの健康を維持しましょう。
代謝が上がるように温度を設定する
レオパのダイエットには、適切な温度設定が重要です。代謝が上がる温度に設定することで、レオパの体内活動を活発にできます。
日中のホットスポットは28-32℃、夜間は26-28℃が理想的です。この温度範囲は、レオパが快適に過ごし、消化や活動がスムーズに行われる最低条件だと思ってください。。
温度が低いと代謝も下がり、運動量も減ってしまいます。ケージ内の温度を適切に保つことで、レオパの健康を維持し、効果的なダイエットをサポートしましょう。
定期的に獣医師の健康診断の受診する
レオパのダイエットをするにあたって、獣医師の健康診断を受けるのもおすすめです。健康診断を受ければ、レオパの体調や健康状態を正確に把握できます。
特にダイエット中は、体重の変化や栄養状態をチェックすることが重要です。獣医師は専門家の立場から、適切なダイエット方法や食事のアドバイスを提供してくれます。
もちろん健康診断を通じて、早期に病気や異常を発見し、適切な対策を講じることも可能です。定期的な受診は、レオパの健康維持と安全なダイエットに大いに役立ちます。
レオパの理想の体型と目安の体重
ダイエット方法がわかったところで、目標が必要になりますよね。
ここでは、レオパの理想の体型と目安の体重をご紹介します。この理想を目指して、日頃のダイエットをサポートしてあげましょう。
理想の体型は、尻尾と首の付け根の太さでわかる
レオパの理想の体型は、尻尾と首の付け根の太さで判断できます。尻尾の一番太いところと首の付け根の太さが同じくらいであれば、理想的な体型です。
もし尻尾の方が太い場合は、レオパが肥満気味である可能性があります。逆に、尻尾の方が細い場合は、レオパが痩せ気味であることを示します。
レオパの尻尾の太さの目安について詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
レオパの尻尾の太さ目安「尻尾と首の付け根が同じくらい」このバランスを基準に、レオパの体型をチェックしましょう。定期的に確認して、太らせるべきか、痩せるべきか、適切なケアを選択することが大切です。
理想の体重の目安は、成長段階により変わる
レオパの理想の体重は、成長段階により変わります。人間と同様に、背が大きくなれば当然必要な体重も変わってくるからです。
成長段階ごとの理想の体重の目安はこちらです。
成長段階 | 生後からの期間 | 適正体重(目安) |
---|---|---|
ベビー | 0〜3ヶ月 | 6〜15g |
ヤング | 4〜6ヶ月 | 15〜30g |
サブアダルト | 7〜12ヶ月 | 35〜50g |
アダルト | 1〜2年 | 50〜70g |
フルアダルト | 2年以上 | 60〜90g |
あくまでこれらは目安であり、参考程度にしてください。基本的には「体重よりも体型を優先」するべきです。体重だけでは、脂肪なのか筋肉なのかわかりませんよね。
レオパの理想の体重の目安をもっと詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
レオパの適正体重の目安表|うちの子は肥満?ガリガリ?【プロ診断】レオパの健康をずっと維持するには
きっとあなたはレオパの健康を考えて、ダイエットさせようとしたのですよね。
そこで、ここではレオパの健康をずっと維持するための心がけをご紹介します。これらの心がけをしっかり守れたら、あなたのレオパはずっと健康で、長生きできるに違いありません。
- 適切な飼育環境になるよう改善する
- 触ったりしすぎずストレスを与えない
- 生体の観察を忘れず、変化にすぐ気付く
- 遊び場を設置して日頃から立体活動させる
適切な飼育環境になるよう改善する
レオパの健康を維持するためには、適切な飼育環境を守り続けることが重要です。良い環境が作れなければ、どれだけ食事や運動をしても健康にはなれません。
たくさん注意するべきことはありますが、ここではいくつかご紹介します。
- 温度は28〜32度の範囲になっているか
- 湿度は40〜60%の範囲を維持できているか
- 飲水は定期的に新鮮な水に交換しているか
- 床材は誤飲しても大丈夫なものを使っているか
- 糞尿とその汚れは付いた床材は撤去されているか
- 暑さや周囲の目線から隠れられるシェルターはあるか
- 運動不足を解消できるような遊び場を設置しているか
まずは自分の環境が適切かどうか、チェックしてみてください。そしてレオパの様子を見ながら、最適な環境になるように改善していきましょう。
触ったりしすぎずストレスを与えない
レオパの健康を維持するためには、触りすぎてストレスを与えないことが大切です。レオパは人間の手に慣れるまで時間がかかることがあります。
頻繁に触れるとストレスを感じやすくなり、健康に悪影響を及ぼす可能性があります。触るときは短時間で優しく扱い、必要以上に干渉しないようにしましょう。
ストレスの少ない環境を提供することで、レオパは健康を維持でき、長生きできるのです。適度な距離感を保ちながら、レオパの健康と幸福を守りましょう。
生体の観察を忘れず、変化にすぐ気付く
レオパの健康を維持するためには、日々の観察は欠かせません。レオパの行動や食欲、排泄物の状態などを注意深く観察しましょう。
異常が見られた場合、早期に対処することが重要です。例えば、食欲不振や体重減少、排泄物の異常などは健康問題のサインです。
日常的に記録をつけることで、微細な変化にも気づきやすくなります。早期発見と対処が、レオパの健康維持につながります。
遊び場を設置して日頃から立体活動させる
レオパの健康を維持するためには、遊び場を設置して日頃から立体的に活動させることが重要です。立体的な環境はレオパの自然な行動を促し、運動不足を防ぎます。
登ったり降りたりできる設置物を用意しましょう。こうした遊び場は、レオパの筋肉を鍛え、運動不足を解消し、ストレスを軽減するのにも役立ちます。
動き回る様子は、あなた自身も観察していて楽しくなるはずです。レオパの健康につながるだけでなく、あなたの毎日の飼育の充実させてくれます。
運動不足を解消できる遊び場「はちゅれちっく」
両爬工房では、小型爬虫類向けの遊び場(遊び場付きロフト)「はちゅれちっく」を開発・販売しています。
レオパの立体活動をサポートできるので、便秘や運動不足の解消につながります。野生のような活き活きとした姿を見られるので、あなた自身も飼っていて楽しくなるはずです。
サイズは「2階建て」「3階建て」の2種類で、お使いのケージサイズに合わせて選べます。特別な知識や技術は必要なく、設置するだけで立体レイアウトのできあがりです。
「レオパに運動をうながしてダイエットさせたい」「ずっと健康でいてほしい」と思う方は、爬虫類の遊び場「はちゅれちっく」をぜひ手に入れてください。
レオパの遊び場「はちゅれちっく」で飼育がもっと楽しくなる!この記事のポイント
今回は「レオパのダイエット」について解説しました。最後に、この記事の大切なポイントを振り返りましょう。
- レオパがダイエットを成功させれば、脇の肉(脇ぷに)は消える
- 人間と同じように、食事と運動の両方を変えれば効率的に痩せる
- レオパの理想の体型とは、尻尾と首の付け根の太さが同じくらい
- 運動不足を解消をさせるなら、登り降りできる遊び場を設置しよう
- レオパ専用の遊び場なら両爬工房の「はちゅれちっく」がおすすめ
ダイエットができるレオパの遊び場が気になる方は、下記の記事をご覧ください。
- 監修:山本直輝, 写真・編集:川添宣広, 「レオパの教科書」, 笠倉出版社, 2020年1月1日
- 著者:小家山仁, 写真・編集:川添宣広, 「ヒョウモントカゲモドキの健康と病気」, 誠文堂新光社, 2019年4月12日