便秘のレオパのお腹がパンパンなときは【腸閉塞の可能性もあり】

便秘のレオパのお腹がパンパンなときは【腸閉塞の可能性もあり】

「レオパのお腹がパンパン!これって便秘なの?」「便秘だとしたらどう解消すればいい?原因や今後の対策も知りたい!」といった悩みにお答えします。

レオパのお腹がパンパンだとしても、便秘だと一概に決めつけるのは危険です。腸閉塞・卵詰まり・肥満など、他の病気の可能性が大いにあるからです。

便秘だと勝手に決めつけて、楽観視するのはやめましょう。「あのときしっかり調べておけば…」と後悔しないためにも、他の病気も疑ってかかってください。

この記事では、レオパのお腹がパンパンなときの病気の見分け方をご紹介します。便秘だった場合は、解消方法・原因・対策をまとめてあるので、ぜひ参考にしてください。

この記事の著者

爬虫類の飼育用品メーカー『両爬工房』代表

Kanta

かんた

プロフィール

爬虫類を含めた動物の飼育歴23年。自分でも爬虫類を飼いながら、飼育用品メーカー『両爬工房』代表として、爬虫類シェルターなどを開発・販売している。ものづくりのモットーは「ユニークで良いものを」。好きな食べ物は、ティラミスとスタバのフラペチーノ。好きなアーティストは、優里と菅田将暉。

お腹がパンパンなレオパは便秘なの?

お腹がパンパンなレオパは便秘なの?

レオパのお腹がパンパンなとき、便秘だと一概に決めつけるのは危険です。こういった症状は、便秘以外でも見られます。

ここでは、便秘以外の病気も踏まえて、見分け方をご紹介します。あなたの飼っているレオパの様子を見ながら、チェックしてみてください。

  • 便秘の可能性
  • 腸閉塞の可能性
  • 卵詰まりの可能性
  • 肥満の可能性

便秘の可能性

レオパのお腹がパンパンなときは、便秘の可能性があります。多くの場合がこの便秘なので、最初に疑ってかかりましょう。

便秘かどうかの見分け方は、いくつかあります。

  • しばらく排便をしていない
  • 食欲が落ちて、餌を食べない
  • 排便しようと力んでいる

こういった症状が見られたら、便秘の可能性があります。すぐにでも病院へ行くべきですが、忙しくて時間が取れない方も中にはいるでしょう。

そこで、この記事では「家庭でもできる便秘の解消方法」をご紹介します。このまま引き続きご覧ください。

腸閉塞の可能性

レオパのお腹がパンパンなときは、腸閉塞の可能性があります。

腸閉塞かどうかの見分け方は、いくつかあります。

  • 床材やプラスチックなどの異物の誤飲
  • 便が止まり、しばらく排便していない
  • 食べたものを嘔吐することがある
  • お腹を触ると、異常に硬さがある
  • 食欲を完全に失い、エサを食べない

便秘と腸閉塞には、似たような症状が見られます。そのためはっきり言って、素人が見分けることは困難です。

腸閉塞の場合は、すぐにでも病院へ行くべきです。自分でなんとかしようとせず、爬虫類が診れる病院へ行って、適切な処置を受けましょう。

卵詰まりの可能性

レオパのお腹がパンパンなときは、卵詰まりの可能性があります。

卵詰まりかどうかの見分け方は、いくつかあります。

  • 皮膚を通して卵が透けて見える
  • 食欲がなくなり、尾が細くなる
  • レオパの性別がメスである

卵詰まりは、卵が透けて見えるので比較的見分けやすいかと思います。レオパの性別もメスに限られるので、オスには関係のない話です。

ただし、メスなら「交尾の有無に関係なく、無精卵をはらむ可能性がある」ということに注意してください。交尾の有無では、卵詰まりを見分けるポイントにはなりません。

肥満の可能性

レオパのお腹がパンパンなときは、単純に太り過ぎ(肥満)の可能性があります。

肥満かどうかの見分け方は、いくつかあります。

  • お腹だけでなく、体全体がパンパン
  • 食欲があり、活発さも失われていない
  • 「脇ぷに」と呼ばれる脇の肉がある

単純に肥満の場合も見分けやすいかと思います。ただし、肥満による卵詰まりのケースもあるので、その可能性は捨てないでください。

レオパの肥満について、もっと詳しく知りたい方は下記の記事をごらんください。

【肥満】レオパが太り過ぎ?見極め方とすぐ痩せる簡単ダイエット 【肥満】レオパが太り過ぎ?見分け方と基準【すぐ痩せる簡単ダイエット】

便秘のレオパのお腹がパンパンなときの解消方法

「すぐにでも病院へ行きたいけど、なかなか時間が取れない」という方も多いでしょう。

そこで、便秘になったときの家庭でできる処置も簡単にご紹介しておきます。あくまで応急処置ですが、無理のない範囲で試してみてください。(自己責任でお願いします)

  • 約35度のお湯で温浴させる
  • 積極的に水分を摂取させる
  • 運動させて排便をうながす

どれも大量・長時間にやるとレオパに大きな負荷をかけてしまいます。少しずつでいいので、回数を重ねて試してみてください。

レオパの便秘の解消方法について詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。

レオパの便秘の解消方法3選【すぐに試せる裏技あり】 レオパの便秘の解消方法3選【すぐに試せる裏技あり】

レオパの便秘でお腹がパンパンになる原因

レオパの便秘でお腹がパンパンになる原因

レオパが便秘を対策するために、原因も知っておきましょう。

これらの原因が発生しない仕組みを作れたら、レオパも便秘にならずに済みます。意外な事実もありますから、飼育初心者なら覚えておいてください。

  • 水分不足による脱水症状
  • 低温環境による代謝の低下
  • 消化しにくいエサの蓄積
  • 消化できない床材の誤飲
  • ストレスによる体調不良
  • 代謝疾患や消化器官の病気
  • 運動不足による消化能力低下

これらの原因が重なり合うと、なおさら便秘になる可能性が上がります。つまり対策するには、日頃からこういった原因を産まない環境づくりが大切になるのです。

レオパの便秘の原因について詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。

レオパの便秘の原因7選【あなたの飼育ミスを直すべき】 レオパの便秘の原因7選【あなたの飼育ミスを直すべき】

レオパの便秘を未然に防ぐため対策

レオパの便秘を未然に防ぐため対策

それでは、レオパの便秘を未然に防ぐための対策方法をご紹介します。

多くの場合は、ケージ環境を改善するだけなので、今すぐにでも対策できます。小さなことからでいいので、現状の環境を見直してみてください。

  • 新鮮な飲水に定期的に交換する
  • ケージ内の温度環境を見直す
  • 消化しやすいエサに交換する
  • エサを与えるときは誤飲を対策する
  • 隠れ家を置いてストレスを緩和する
  • 専門病院で定期的な健康診断を行う
  • 遊び場を設置して運動不足を解消する

この中でも特に「遊び場の設置」がおすすめです。特別な知識や技術はいらず、設置するだけで簡単にレオパの運動不足を解消してくれます。

便秘になるケージ環境の多くが「シンプルで、立体活動がしにくいレイアウト」です。もう便秘にさせたくない方、少しでも便秘を対策したい方は、遊び場の設置を検討しましょう。

レオパの便秘の対策方法について詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。

【必須】レオパの便秘対策にぴったりな便利グッズ【運命の分かれ目】 【必須】レオパの便秘対策にぴったりな便利グッズ【運命の分かれ目】

この記事のポイント

この記事のポイント

今回は「レオパのお腹がパンパンな理由」「レオパの便秘の解消方法など」について解説しました。最後に、この記事の大切なポイントを振り返りましょう。

  • レオパのお腹がパンパンだとしても、必ずしも便秘とは限らない
  • 家庭でも解消する可能性はあるが、できるだけ専門病院へ行こう
  • 初期症状の場合なら、温浴・水分摂取・運動で治る可能性がある
  • レオパが便秘になる原因は、飼育環境の間違いによるものが多い
  • 日頃から適切な環境を整え、遊び場を使って運動させるのが大切

記事後半でもお伝えしたように、レオパの便秘対策には「爬虫類専用の遊び場」が有効です。登り降りなどの立体活動により、運動不足を解消し、便秘対策につながります。

レオパにおすすめの遊び場「はちゅれちっく」を下記の記事でご紹介しています。遊び場の設置を考えている方は、下記の記事をご覧ください。

レオパの遊び場「はちゅれちっく」で飼育がもっと楽しくなる!