「レオパがずっと寝てるけど大丈夫?寝てばかりの理由は?」「もしかして体調が悪いのかな?見極めるポイントが知りたい!」といった悩みにお答えします。
レオパがずっと寝てるのは、割と普通のことなので安心してください。彼らは夜行性なので、昼間はシェルターなどに引きこもり、夜に備えて休息をとっています。
しかし、中には体調が悪いだけの場合もあります。この記事では、考えられる原因とその見極めるポイントを紹介するので、レオパがなぜ寝てばかりなのか、調べてみてください。
「寝てばかりなのは普通だし、大丈夫でしょ」と放置すると、取り返しのつかないことになるかもしれません。安心して飼育するために、ずっと寝てる理由を特定してください。
記事後半では、ずっと寝てるレオパが活動的になれる便利グッズ「レオパ専用の遊び場」をご紹介します。快適な環境を作りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
爬虫類の飼育用品メーカー『両爬工房』代表
Kanta
かんた
爬虫類を含めた動物の飼育歴23年。自分でも爬虫類を飼いながら、飼育用品メーカー『両爬工房』代表として、爬虫類シェルターなどを開発・販売している。ものづくりのモットーは「ユニークで良いものを」。好きな食べ物は、ティラミスとスタバのフラペチーノ。好きなアーティストは、優里と菅田将暉。
レオパがずっと寝てるのは普通のこと
レオパがずっと寝ていることは、実は普通のことです。初心者の方には心配になるかもしれませんが、レオパは夜行性の生き物です。そのため、昼間にレオパがずっと寝ているのは、彼らの自然な生活習慣です。
また、レオパは成長や健康維持のために多くの睡眠を必要とします。特に脱皮の前後や食事後には、通常よりも多くの時間を寝て過ごします。これも正常な行動です。
しかし、注意が必要な場合もあります。それは何か理由があって「ぐったり」しているだけの場合です。長時間寝ている以外に異常な行動が見られたり、食欲が低下したりする場合は、健康状態を確認してください。
以上の理由から、この記事では「レオパがずっと寝てる原因」をポジティブなもの、ネガティブなものとわけてご紹介します。どちらに当てはまるか、調べてみましょう。
レオパがずっと寝てるポジティブな理由
まずはレオパがずっと寝てるポジティブな理由からご紹介します。これらのどちらかに当てはまる場合は、寝てばかりでも特に問題ありません。
- 夜行性だから昼間は寝ている
- 脱皮前だから大人しくしている
夜行性だから昼間は寝ている
先ほども説明したとおり、夜行性だから単純に昼間は眠っているだけかもしれません。夜行性の生き物は、夜に活動し、昼間は休む習性を持っています。これは、彼らが自然界で捕食者から身を守るための行動です。
レオパも同じく、夜に活発に動き、昼間は静かに過ごします。このため、昼間にレオパが寝ているのは正常なことであり、心配する必要はありません。
見極めるポイントは、レオパが夜になると活発にエサを探したり、遊び場を探索したりしているかどうか。きちんと活動しているようなら、単純に寝ていただけでしょう。
脱皮前だから大人しくしている
レオパがずっと寝ているもう一つのポジティブな理由は、脱皮前だからです。レオパは成長にともない、定期的に脱皮します。脱皮前になると、レオパは静かに過ごし、エネルギーを蓄えるのです。
脱皮はレオパにとって大変な作業です。新しい皮膚を作り、古い皮膚を脱ぎ捨てるため、かなりのエネルギーを使います。そのため、脱皮前には普段よりも多くの時間を寝て過ごします。
見極めるポイントは、「体表が白く濁ってきたかどうか」です。なんだか彩度が下がり、色味がはっきりしない場合は、脱皮を始める前段階にあります。
この静かな時間は、レオパにとって必要となる休息期間です。脱皮が順調に進むよう、ストレスを避け、ケージ内を保湿するなど、快適な環境を与えてあげましょう。
レオパがずっと寝てるネガティブな理由
レオパがずっと寝てるネガティブな理由をご紹介します。
これらの理由のどれか当てはまる場合は、改善しなければレオパの健康が失われていきます。早急に原因を特定して、早急に解決してあげましょう。
- 温度が高すぎる、低すぎる
- エサや水分が不足している
- 体調が悪くて寝込んでいる
- 怪我をしたせいで動けない
- 探索できる場所が足りない
温度が高すぎる、低すぎる
よくありがちなミスが、適正な温度を維持できていないというもの。飼育環境の温度が高すぎる、または低すぎると、レオパは体調を崩しやすくなります。
適切な温度はレオパの健康にとって非常に重要です。理想的な温度は日中の暖かい場所で約28〜32度、夜間の涼しい場所で約26〜28度です。これにより、レオパは活動的になり、健康を保つことができます。
温度が高すぎると、レオパは熱中症になりやすく、動きが鈍くなります。一方、温度が低すぎると、体が冷えて代謝が低下し、活動が減少します。
飼育環境の温度を適切に管理することで、レオパの健康と活動を維持できます。温度計をこまめにチェックして、常に適切な温度を保つよう心がけましょう。
エサや水分が不足している
レオパがずっと寝ているネガティブな理由の一つに、エサや水分の不足があります。適切な栄養と水分が不足すると、レオパは元気がなくなり、寝てばかりになります。
レオパにはバランスの良い食事と新鮮な水が必要です。餌は主に昆虫で、栄養バランスを考えたメニューを与えましょう。カルシウムやビタミンの補給も大切です。
水分も重要です。水皿には常に新鮮な水を入れておき、レオパが自由に飲めるようにしましょう。脱水状態になると、体調を崩しやすくなります。
エサや水分が不足していると、レオパの健康に悪影響を及ぼし、活動が減少します。定期的にエサを与え、水の交換を行うことで、レオパの健康を保ちましょう。
体調が悪くて寝込んでいる
レオパがずっと寝ているネガティブな理由には、体調不良があります。レオパが病気や体調を崩していると、元気がなくなり、寝てばかりになります。
体調不良の原因はさまざまです。風邪、感染症、寄生虫、栄養不足などが考えられます。これらの問題が原因でレオパが寝込んでいる場合、早急に対応が必要です。
見極めるポイントは、エサや水分をしっかり摂っているか、または夜間には活動しているかどうかです。どちらも問題ないなら、病気ではない可能性が高いと思われます。
レオパの体調不良に気づいたら、まずは専門の獣医に相談しましょう。適切な治療を受けることで、早期に回復させることができます。また、普段から健康チェックを行いましょう。
怪我をしたせいで動けない
レオパがずっと寝ているネガティブな理由の一つに、怪我があります。怪我をしたレオパは、痛みや不快感のために動けず、寝てばかりになります。
怪我の原因はさまざまです。飼育環境内での事故、他のペットとの接触、または不注意な取り扱いが考えられます。怪我が疑われる場合は、すぐに対応することが必要です。
怪我を確認したら、まずはレオパを安静にさせましょう。その後、専門の獣医に診てもらい、適切な治療を受けることが重要です。早期の対応が回復を促進します。
また、飼育環境を見直し、安全に過ごせるように工夫することも大切です。怪我の原因を取り除き、レオパが安心して動ける環境を作りましょう。
探索できる場所が足りない
レオパがずっと寝ているネガティブな理由の一つに、探索できる場所が足りないことがあります。レオパは本来、活発に動き回り、環境を探索する生き物です。
しかし、飼育環境が狭かったり、単調であったりすると、レオパは刺激を受けることが少なくなります。その結果、活動する機会が減り、寝てばかりになってしまいます。
レオパの健康と幸せを保つためには、探索できる場所を十分に与えることが大切です。登り降りできる遊び場を設置することで、レオパの興味を引き、活動的にさせることができます。
特に初心者の方には、簡単に設置できるレオパ専用の遊び場をおすすめします。「確かに、うちのレイアウトはシンプルで、探索できる場所がない」という方は、ぜひ遊び場を設置してください。
レオパが寝てばかりいるときのNG対処法
レオパがずっと寝てばかりだからといって、やってはいけないことがあります。改善したいときは、その原因を特定して正しい対処してください。
これらの行為をやらないよう、特に飼育初心者の方は十分注意してください。
- 理由を調べずに放置している
- 無理やり何度も引きずり出す
- 探索できる場所を用意しない
理由を調べずに放置している
レオパが寝てばかりいるときのNG対処法の一つに、理由を調べずに放置することがあります。レオパが寝てばかりいるのは、何かしらの原因がある可能性が高いです。
飼い主として、まずはその原因を調べることが大切です。温度管理が適切か、エサや水分が十分に与えられているか、体調に問題がないかを確認しましょう。これらを無視して放置すると、レオパの健康に悪影響を及ぼすことがあります。
理由を調べずに放置することは、問題を悪化させる可能性があります。この記事を何度も見直して、レオパが寝てばかりいる原因を調べ、適切な対応を取りましょう。
無理やり何度も引きずり出す
無理やり何度も引きずり出すのは、当然NGです。この行為は、レオパに大きなストレスを与え、健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
レオパが寝ているのは、休息やリラックスのためです。無理に引きずり出すと、自然な生活リズムが乱れ、免疫力が低下することがあります。特に、脱皮や体調不良の場合、無理に動かすことはさらに悪化させる原因となります。
飼い主として、レオパが寝ている理由をまず理解し、必要な休息を与えることが大切です。無理に動かすのではなく、健康チェックや環境の見直しを行い、レオパが快適に過ごせるように配慮しましょう。
探索できる場所を用意しない
レオパが寝てばかりいるときのNG対処法の一つに、探索できる場所を用意しないことがあります。レオパは好奇心が強く、環境を探索することで健康を維持します。
単調な飼育環境では、レオパは刺激が少なくなり、寝てばかりになってしまいます。探索できる場所がないと、運動不足やストレスが溜まりやすくなります。
飼育環境には、登り降りできる遊び場を設置することが大切です。これにより、レオパの興味を引き、活動的にさせることができます。特に初心者の方には、簡単に設置できる遊び場がおすすめです。
寝てばかりは終了!遊び場「はちゅれちっく」
両爬工房では、小型爬虫類向けの遊び場(遊び場付きロフト)「はちゅれちっく」を開発・販売しています。
はちゅれちっくを使えば、レオパの立体活動をサポートできるので、運動不足の解消や便秘・肥満の予防につながります。野生のような活き活きとした姿を見られるので、あなた自身も飼っていて楽しくなるはずです。
サイズは「2階建て」「3階建て」の2種類で、お使いのケージサイズに合わせて選べます。特別な知識や技術は必要なく、設置するだけで立体レイアウトのできあがりです。
「レオパの飼育をもっと楽しみたい」「SNSで映える写真や動画を撮りたい」と思う方は、レオパ専用の遊び場「はちゅれちっく」をぜひ手に入れてください。
レオパの遊び場「はちゅれちっく」で飼育がもっと楽しくなる!この記事のポイント
今回は「レオパがずっと寝てる理由」について解説しました。最後に、この記事の大切なポイントを振り返りましょう。
- レオパがずっと寝てるのは、割と普通のことである
- 夜行性の生き物だから、昼間は寝ていることが多い
- 寝てばかりなのは、体調不良の場合もあるので注意
- 探索できる場所が少ないと、寝てばかりになりがち
- レオパの遊び場なら「はちゅれちっく」がおすすめ
レオパの遊び場をお探しの方は、下記の記事がおすすめです。
- 監修:山本直輝, 写真・編集:川添宣広, 「レオパの教科書」, 笠倉出版社, 2020年1月1日
- 著者:小家山仁, 写真・編集:川添宣広, 「ヒョウモントカゲモドキの健康と病気」, 誠文堂新光社, 2019年4月12日