「レオパはなつくの?なつかないの?」「どうやったらなついてくれる?すぐになつかせる方法はないのかな?」といった悩みにお答えします。
残念ながらレオパは、犬猫のようになつくことはありません。ただしまるでなついたかのように、飼い主に「慣れさせる」ことは可能です。工夫次第で、意図的にできます。
この記事では、レオパがなつかない理由、レオパを慣れさせる方法をご紹介します。ペットのレオパと仲良くなりたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
なお、レオパの飼育を楽しむ方法は、触れ合いだけではありません。記事後半では、毎日の飼育がもっと楽しくなる「レオパ専用の遊び場」をご紹介します。
爬虫類の飼育用品メーカー『両爬工房』代表
Kanta
かんた
爬虫類を含めた動物の飼育歴23年。自分でも爬虫類を飼いながら、飼育用品メーカー『両爬工房』代表として、爬虫類シェルターなどを開発・販売している。ものづくりのモットーは「ユニークで良いものを」。好きな食べ物は、ティラミスとスタバのフラペチーノ。好きなアーティストは、優里と菅田将暉。
レオパはなつくの?なつかない?
レオパは、一般的に「なつく」ことはありません。なつくとは、犬や猫のように人間に対して愛情を示すことを指します。しかし、レオパは基本的に独立した性格を持ち、人間と同じような愛情を示すことはありません。
もしあなたが呼んだら近寄ってきたり、抱きしめたりすることを楽しみにしてレオパを飼いたいならやめておきましょう。似たようなことはできても、それは「なつく」ではなく、「慣れている」に過ぎないからです。
慣れているレオパはなついたも同然
レオパはなつかないと言いましたが、安心してください。慣れているレオパはなついたも同然です。慣れると、レオパは飼い主を怖がらなくなり、安心して近くにいることができます。
これにより、飼い主に対して親しみを感じているように見えます。レオパの本当の気持ちはわかりませんが、私たち飼い主が親しく感じていれば問題ないでしょう。
慣れたレオパは、手からエサを食べたり、人のそばでリラックスしたりします。また、触られても逃げずにじっとしていることが増えます。このような行動は、レオパが飼い主に信頼を寄せている(ように見える)証拠です。
レオパをすぐに慣れさせる方法
具体的にレオパをすぐに慣れさせる方法をご紹介します。
とはいえ、焦らないことが肝心です。これらの手順に従って、着実にステップアップしていくことをおすすめします。
- 飼い始めならしばらくそっとする
- 臆病な個体なら警戒を解いていく
- 触れ合いと餌付けをセットにする
飼い始めならしばらくそっとする
レオパを飼い始めたら、まずはしばらくそっとしておきましょう。新しい環境に慣れるには時間が必要です。数日間は触らずに見守り、ストレスを与えないようにします。
この期間にレオパが隠れ家から出てきたり、エサを食べたりするのを確認しましょう。これらの行動は、レオパが新しい環境に慣れ始めているサインです。
急いで触れようとすると、逆にストレスを与えてしまうことがあります。レオパが落ち着いてきたら、少しずつ接触を増やしていきましょう。
臆病な個体なら警戒を解いていく
レオパの中には、臆病な個体もいます。触ったり持ち上げたりしようとすると、口を開けて威嚇をしたり、排泄をしてしまったり、体を捻って抵抗したりします。
そのような個体の場合は、長期戦を覚悟してください。いきなり触れ合いを始めると、警戒心がさらに大きくなり、過度なストレスを与えてしまいます。
まずは無理に触ろうとせず、エサやりで慣れさせたり、人間の姿に慣れさせたりしましょう。人間関係と同じで、相手の嫌がることをしないようにするのが大切です。
触れ合いと餌付けをセットにする
レオパを慣れさせるために、触れ合いと餌付けをセットにすると効果的です。エサを与える前に、少しずつ触れることで、レオパがあなたに親しみを持つようになります。
スキンシップをした後で、エサを差し出す順番を守ってください。そうすることで、スキンシップされたら「餌がもらえる」とレオパが学習してくれます。
これを繰り返すことで、レオパはあなたに対して警戒心を持たなくなります。手を伸ばしただけでレオパが近寄ってくるようになれば、作戦は成功です。
レオパが慣れた証拠
あなたの飼っているレオパに下記のような行動が見られたら、それは慣れてきた証拠です。あなたとレオパは、強い信頼関係が築けています。
- ピンセットからエサを食べる
- 人間の近くでリラックスする
- 触られても嫌がらず逃げない
- 規則正しい生活が送れている
- シェルターにあまり入らない
ある程度慣れさせてきたら、これらを指標にして慣れ度合いを測ってみてください。当てはまるほど、あなたとレオパは信頼関係ができています。
レオパが慣れた証拠についてもっと詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
レオパが慣れた証拠5選!いつごろベタ慣れになるの?最速は?レオパの飼育をもっと楽しむ方法
レオパの飼育を楽しむ方法は、触れ合いだけではありません。爬虫類ならではの楽しみ方があります。
ここでは、触れ合い以外の飼育の楽しみ方をご紹介します。これらを知っておけば、たとえレオパが臆病な個体でも、別の楽しみ方で飼育を続けられます。
どれも簡単で、誰でも始められる方法です。ぜひあなたも試してみてください。
- 写真や日記を残して成長記録を付ける
- SNSやリアルで爬虫類好きとつながる
- 登り降りして遊べる遊び場を設置する
写真や日記を残して成長記録を付ける
写真や日記で成長記録をつけることも飼育を楽しむ方法のひとつです。成長の過程を記録することで、レオパの変化を視覚的に楽しむことができます。
日記には、例えば食事内容や体重の変化、行動の様子を書き留めます。日々の観察を振り返ることで、レオパとの思い出を楽しめるわけです。また、レオパの健康状態を把握しやすくなるメリットもあります。
写真や動画を撮影しておけば、より成長を感じられます。後ほど紹介するSNS発信などにも活かせるのでおすすめです。毎日の小さな変化を記録し、レオパとの時間をもっと楽しみましょう。
SNSやリアルで爬虫類好きとつながる
レオパの飼育をもっと楽しむためには、SNSやリアルで爬虫類好きとつながることが大切です。他の飼育者と情報交換をすると、新しい飼育方法やアドバイスが得られます。
SNSでは、写真や動画を共有することで、同じくレオパを飼う人と交流ができます。また、イベントやオフ会に参加することで、リアルの友だちにもなり、楽しみが倍増します。
単純なお世話だけでなく、人間関係を広げていくのも楽しむ飼育の方法です。新しい友達や知識を得ることで、レオパとの生活がさらに豊かになるでしょう。
登り降りして遊べる遊び場を設置する
レオパの飼育をもっと楽しみたい方は、登り降りして遊べる遊び場を設置しましょう。レオパは自然の中で木や岩を登る習性があります。
これを再現することで、レオパの活き活きとした動き回る姿を楽しむことができます。写真や動画を撮ってSNSに共有したら、多くの共感(いいね)がもらえることでしょう。
それだけでなく、遊び場を設置することでレオパの運動不足やストレスを解消できます。あなたの楽しみになる以外に、レオパにもメリットがあるわけです。
設置するのに特別な技術や知識は、必要ありません。とてもコスパがいいアイテムなので、ぜひ遊び場の設置を検討してみてください。
飼育をもっと楽しめる遊び場「はちゅれちっく」
両爬工房では、小型爬虫類向けの遊び場(遊び場付きロフト)「はちゅれちっく」を開発・販売しています。
レオパの立体活動をサポートできるので、便秘や運動不足の解消につながります。野生のような活き活きとした姿を見られるので、あなた自身も飼っていて楽しくなるはずです。
サイズは「2階建て」「3階建て」の2種類で、お使いのケージサイズに合わせて選べます。特別な知識や技術は必要なく、設置するだけで立体レイアウトのできあがりです。
「レオパの飼育をもっと楽しみたい」「運動不足を解消してもっと健康でいてほしい」と思う方は、遊び場「はちゅれちっく」をぜひ手に入れてください。
レオパの遊び場「はちゅれちっく」で飼育がもっと楽しくなる!この記事のポイント
今回は「レオパはなつくのか」について解説しました。最後に、この記事の大切なポイントを振り返りましょう。
- レオパは犬や猫のようになつかないが、慣れさせることはできる
- 慣れているレオパは、人間から見てなついたも同然の行動を示す
- 触れ合いと餌付けをセットにすれば、勝手に近寄ってくるように
- 飼育をもっと楽しみたいなら、登り降りできる遊び場を設置しよう
- レオパ専用の遊び場なら両爬工房の「はちゅれちっく」がおすすめ
レオパの飼育がもっと楽しくなる遊び場が気になる方は、下記の記事をご覧ください。
- 監修:山本直輝, 写真・編集:川添宣広, 「レオパの教科書」, 笠倉出版社, 2020年1月1日
- 著者:小家山仁, 写真・編集:川添宣広, 「ヒョウモントカゲモドキの健康と病気」, 誠文堂新光社, 2019年4月12日