「レオパの便秘の解消方法を知りたい!どうやってうんちさせればいいの?」「具体的な便秘の原因と今後の対策も知りたい!」という悩みにお答えします。
この記事では、レオパの便秘の解消方法についてご紹介します。基本的には病院へ行くことをおすすめしますが、忙しくて時間が取れない方もいるでしょう。
そこでこの記事では、家庭でも試せる便秘の解消方法をご紹介します。あなたのレオパが便秘なら、自己責任ではありますが、すぐにでも試すことができます。
便秘が治るのを自然に待っていたら、取り返しのつかないことになるかもしれません。ぜひこの記事を参考にして、あなたなりに便秘に向き合ってみてください。
爬虫類の飼育用品メーカー『両爬工房』代表
Kanta
かんた
爬虫類を含めた動物の飼育歴23年。自分でも爬虫類を飼いながら、飼育用品メーカー『両爬工房』代表として、爬虫類シェルターなどを開発・販売している。ものづくりのモットーは「ユニークで良いものを」。好きな食べ物は、ティラミスとスタバのフラペチーノ。好きなアーティストは、優里と菅田将暉。
レオパの便秘の解消方法
家庭でも試せるレオパの便秘の解消方法をご紹介します。
- 約35度のお湯で温浴させる
- 積極的に水分を摂取させる
- 運動させて排便をうながす
基本的には病院への受診をおすすめしますが、時間が取れない方はこれらの解消法を試してみてください。なお、実施するときは自己責任でお願いします。
約35度のお湯で温浴させる
レオパが便秘になったとき、約35度のお湯で温浴させると効果的です。温浴はレオパの体を温め、腸の動きを活発にするのに役立ちます。
浅めの容器にお湯を張り、レオパの体が完全に浸からないように注意しましょう。温浴時間は5分から10分程度が目安です。
温浴中はレオパをしっかり観察し、リラックスしているか確認してください。温浴後はしっかりと体を乾かし、元のケージに戻します。
レオパの温浴のやり方について詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
便秘のレオパは温浴させよう【温度は35度で5分浸ける】積極的に水分を摂取させる
レオパが便秘になったら、積極的に水分を摂取させることが大切です。
新鮮な水を常に用意し、飲みやすい環境を整えましょう。ケージが広い場合は、レオパが発見しやすいように、複数箇所に設置するのもおすすめです。
また、ケージ内の湿度を適切に保つことで、脱水を防ぎ、便秘解消に役立ちます。乾燥気味なら定期的に霧吹きをして、ケージ内を加湿しましょう。
このとき床材をびしょびしょにして、不衛生にしないよう注意してください。霧吹きをするときは、ケージの壁面やガラスを濡らすように調整しましょう。
運動させて排便をうながす
レオパが便秘になったら、運動させることが効果的です。運動は腸の動きを活発にし、排便をうながすのに役立ちます。
広いケージや専用の遊び場を用意し、レオパが自由に動き回れる環境を作りましょう。特に、登ったり降りたりできる立体的なレイアウトは運動量を増やすのに効果的です。
運動によるストレスを避けるため、無理やり運動させるのはおすすめしません。動けないくらい体調が悪い場合は、すぐにでも病院へ行きましょう。
レオパの便秘の原因
レオパが便秘を対策するために、原因も知っておきましょう。
これらの原因が発生しない仕組みを作れたら、レオパも便秘にならずに済みます。意外な事実もありますから、飼育初心者なら覚えておいてください。
- 水分不足による脱水症状
- 低温環境による代謝の低下
- 消化しにくいエサの蓄積
- 消化できない床材の誤飲
- ストレスによる体調不良
- 代謝疾患や消化器官の病気
- 運動不足による消化能力低下
これらの原因が重なり合うと、なおさら便秘になる可能性が上がります。つまり対策するには、日頃からこういった原因を産まない環境づくりが大切になるのです。
レオパの便秘の原因について詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
レオパの便秘の原因7選【あなたの飼育ミスを直すべき】レオパの便秘を未然に防ぐ対策
それでは、レオパの便秘を未然に防ぐための対策方法をご紹介します。
多くの場合は、ケージ環境を改善するだけなので、今すぐにでも対策できます。小さなことからでいいので、現状の環境を見直してみてください。
- 新鮮な飲水に定期的に交換する
- ケージ内の温度環境を見直す
- 消化しやすいエサに交換する
- エサを与えるときは誤飲を対策する
- 隠れ家を置いてストレスを緩和する
- 専門病院で定期的な健康診断を行う
- 遊び場を設置して運動不足を解消する
この中でも特に「遊び場の設置」がおすすめです。特別な知識や技術はいらず、設置するだけで簡単にレオパの運動不足を解消してくれます。
便秘になるケージ環境の多くが「シンプルで、立体活動がしにくいレイアウト」です。もう便秘にさせたくない方、少しでも便秘を対策したい方は、遊び場の設置を検討しましょう。
レオパの便秘の対策方法について詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
【必須】レオパの便秘対策にぴったりな便利グッズ【運命の分かれ目】この記事のポイント
今回は「レオパの便秘の解消方法」について解説しました。最後に、この記事の大切なポイントを振り返りましょう。
- 初期症状の場合なら、温浴・水分摂取・運動で治る可能性がある
- レオパが便秘になる原因は、飼育環境の間違いによるものが多い
- 日頃から適切な環境を整え、遊び場を使って運動させるのが大切
記事後半でもお伝えしたように、レオパの便秘対策には「爬虫類専用の遊び場」が有効です。登り降りなどの立体活動により、運動不足を解消し、便秘対策につながります。
レオパにおすすめの遊び場「はちゅれちっく」を下記の記事でご紹介しています。遊び場の設置を考えている方は、下記の記事をご覧ください。
- 監修:山本直輝, 写真・編集:川添宣広, 「レオパの教科書」, 笠倉出版社, 2020年1月1日
- 著者:小家山仁, 写真・編集:川添宣広, 「ヒョウモントカゲモドキの健康と病気」, 誠文堂新光社, 2019年4月12日