「レオパがご飯を食べない!どうやれば食べてくれるの?.」「拒食をすぐに治す方法を教えて!今後の対策はどうしたらいい?」といった悩みにお答えします。
レオパがご飯を食べなくなる原因は、いくらでもあります。そのため原因を追求して、それに合った対処をしなければなりません。放置していたら大変な事態が起こります。
この記事では、レオパの拒食の原因と対処法をたくさんご紹介します。今後の対策まで載せてあるので、最後まで読めばもう拒食に悩まされることはありません。
レオパがご飯を食べなくてお困りの方は、ぜひ最後までご覧ください。記事後半では、運動不足の解消により、食欲の増進につながる「レオパ専用の遊び場」をご紹介します。
爬虫類の飼育用品メーカー『両爬工房』代表
Kanta
かんた
爬虫類を含めた動物の飼育歴23年。自分でも爬虫類を飼いながら、飼育用品メーカー『両爬工房』代表として、爬虫類シェルターなどを開発・販売している。ものづくりのモットーは「ユニークで良いものを」。好きな食べ物は、ティラミスとスタバのフラペチーノ。好きなアーティストは、優里と菅田将暉。
レオパがご飯を食べない拒食の原因と対処法
レオパがご飯を食べない、いわゆる「拒食」になる原因とその対処法をご紹介します。
大変なことにレオパはさまざまな原因から拒食になります。そのため飼い主は、拒食になった原因を見つけられないと解決できません。
ここでは、拒食になる原因をたくさんリストアップしました。ひとつずつチェックして、あなたの環境に合った対処法を試してみてください。
- まだ新しい環境に慣れていない
- 単純にまだお腹が空いていない
- エサが気に入らず食べたくない
- そもそもエサだと認識してない
- 便秘のせいでエサが食べれない
- 触りすぎてストレス状態にある
- 病気や怪我の影響で体調が悪い
- 脱皮前だから食欲がとても低い
- 外の温度が高すぎて体調が悪い
- 外の温度が低すぎて代謝が低い
まだ新しい環境に慣れていない
レオパがご飯を食べない理由の一つに、新しい環境にまだ慣れていないことが考えられます。新しいケージや部屋に移動したばかりのレオパは、周囲の変化に敏感です。
このストレスから食欲が減退することがあります。まずは、静かな場所にケージを置き、しばらく様子を見ましょう。レオパが安心して過ごせるよう、隠れ場所を多く設置し、落ち着いた環境を整えることが大切です。
時間が経つと徐々に環境に慣れ、自然と食欲が戻ることが多いです。新しい環境に慣れるまでの間、無理に餌を与えようとせず、レオパのペースに合わせて見守りましょう。
単純にまだお腹が空いていない
レオパがご飯を食べない原因として、単純にまだお腹が空いていないことがあります。レオパを含む爬虫類は代謝が低くでき、食事の頻度が少なくて済む生き物です。
特に成体のレオパは、毎日食べる必要がありません。レオパが最近食事をしたばかりであれば、しばらく食べないこともざらにあります。飼い主としては、食べる量や頻度を記録しておくと良いでしょう。
これにより、レオパの食事パターンを把握しやすくなります。お腹が空いたら自然に食べ始めるので、無理に餌を与えずに待つことが大切です。適切な餌の頻度と量を守り、焦らずに見守りましょう。
エサが気に入らず食べたくない
レオパがご飯を食べない理由の一つに、エサが気に入らないことがあります。レオパも個体によって好みが異なり、特定のエサを拒否することがあります。
例えば、ミールワームやコオロギを好むレオパもいれば、他のエサを好む場合もあります。エサを変えてみることで、食欲が戻ることがあります。
異なる種類のエサを試して、レオパの好みを見つけることが大切です。また、エサにカルシウムやビタミンを添加して栄養バランスを整えることも重要です。
エサが動いていると捕食行動が刺激されることがあるので、生きたエサを与えるのも効果的です。普段から人工フードの方は苦手かもしれませんが、ぜひ試してみてください。
そもそもエサだと認識してない
レオパがご飯を食べない理由として、そもそもエサだと認識していないことがあります。特に静止したエサや人工飼料の場合、レオパは捕食行動が刺激されず、食べ物として認識しないことがあります。
レオパは動くものを捕食する習性があるため、生きたエサを与えると良いでしょう。動きの少ないエサの場合は、ピンセットでエサを動かしてみると興味を引くことができます。
また、新しいエサを試すときは、少量から始めてレオパが興味を示すか確認しましょう。エサを少し温めることで、においを強くして興味を引く方法もあります。
便秘のせいでエサが食べれない
レオパがご飯を食べない理由の一つに、便秘があります。便秘になるとお腹が張って苦しくなり、食欲がなくなります。
便秘の原因は、運動不足や水分不足、床材の誤飲、極端な代謝の低下など、多岐にわたります。ただしそのほとんどがケージ内外の不適切な環境によるものです。
レオパが便秘だと判明したら、すぐに専門の獣医師に診てもらいましょう。どうしても時間がない時は、温浴をさせたり、運動をさせたりすれば解消できることもあります。
もし便秘が疑われる場合は、早め早めに対策を行いましょう。レオパの便秘について詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
レオパがうんちしない!便秘の解消は家庭でOK?【完全ガイド】触りすぎてストレス状態にある
レオパがご飯を食べない理由の一つに、触りすぎによるストレスがあります。レオパは繊細な生き物で、過度なハンドリングや頻繁な触れ合いがストレスの原因となります。
ストレスを感じると、食欲が減退し、体調不良につながることがあります。レオパが落ち着いて過ごせるよう、触れる頻度を減らし、必要な場合のみ優しく取り扱うことが大切です。
また、ケージ内に隠れ場所を多く設置し、静かで安心できる環境を提供することが重要です。ストレスが軽減されれば、レオパの食欲も徐々に回復するでしょう。
病気や怪我の影響で体調が悪い
レオパがご飯を食べない理由の一つに、病気や怪我があります。レオパは様々な健康問題により食欲が低下することがあります。
例えば、呼吸器感染症や消化器の問題、寄生虫感染などが原因となります。また、口内炎や体の傷が痛みを引き起こし、食べるのを避けることがあります。
レオパが食べない場合は、体調をよく観察し、異常がないか確認しましょう。異常が見られる場合は、早めに獣医師に相談することが大切です。
適切な治療を受けることで、レオパの体調が回復し、食欲も戻ることが期待できます。怪我や病気の兆候を見逃さないよう、日々の健康チェックを怠らないようにしましょう。
脱皮前だから食欲がとても低い
レオパがご飯を食べない理由の一つに、脱皮前の食欲低下があります。レオパは脱皮前に体全体が白くにごり始めていき、動きがどんどん鈍くなります。
この期間はエネルギーを脱皮に集中させるため、食事に対する興味が薄れます。脱皮前に隠れ場所を探し、そこにこもることが多くなります。
レオパが脱皮前に食べないことは一般的で、心配する必要はありません。脱皮が終わると、再び食欲が戻ります。むしろ取り返すように、食欲が倍増する勢いです。
適切な湿度を保つことで、脱皮をスムーズに進める手助けができます。無理にエサを与えようとせず、レオパが脱皮を終えるまで見守りましょう。
外の温度が高すぎて体調が悪い
レオパがご飯を食べない原因の一つに、外の温度が高すぎることがあります。レオパは適切な温度管理が必要で、高温環境では体調を崩すことがあります。
ケージ内の温度が高すぎると、レオパはストレスを感じ、食欲が低下します。ケージ内の温度を適切に保つために、サーモスタットを使用して温度を調整することが重要です。
最適な温度範囲は、日中は28〜32°C程度、夜間は26〜28℃程度です。暑い日には部屋のエアコンを使用してケージ内の温度を下げることも考慮しましょう。
外の温度が低すぎて代謝が低い
レオパがご飯を食べない理由の一つに、外の温度が低すぎることがあります。低温環境では、レオパの代謝が低下して食欲も減少します。
レオパは変温動物であり、体温を外部の温度に依存しています。外の温度が低いと自分の体温も低くなり、結果的に代謝が下がってしまうのです。
ケージ内の温度を正確に測るために、複数箇所に温度計を設置することをおすすめします。暑いところと寒いところ、両方のエリアがあると良いケージ環境です。(温度勾配)
レオパがご飯を食べない拒食の日常的な対策
レオパがご飯を食べなくなる「拒食」は、日常的に対策する必要があります。
ここでは、日常的な対策方法について具体的にご紹介します。どれも初心者には特に大切な飼育のポイントです。
もうレオパの拒食に悩まされたくない方は、確実に対策を取り入れてください。
- ケージ内外の環境を改善し続ける
- レオパの体調の変化を見逃さない
- 運動をうながす遊び場を設置する
ケージ内外の環境を改善し続ける
レオパが健康で食欲を保つためには、ケージ内外の環境を常に最適化することが重要です。まず、ケージの温度と湿度を定期的にチェックし、適切な範囲内に保つようにします。
次に、清潔な環境を維持するために、ケージ内を定期的に掃除し、水の交換も忘れずに行いましょう。床材はしばらく替えていなかったり、糞尿で汚れていたりしたら交換します。
隠れ場所を複数設けることで、レオパが安心して過ごせる場所を作り出します。隠れるだけでなく、暖かい空気から逃げられるのもポイントです。
最後に、登り降りができたり、高低差が作れたりする遊び場を設置してください。これがあるだけで、日頃の運動不足やストレスを解消してくれます。
レオパの体調の変化を見逃さない
レオパの健康を保つためには、体調の変化を見逃さないことが重要です。まず、日々の観察を通じてレオパの行動や食欲のパターンを把握しましょう。
例えば、普段活発なレオパが急に動かなくなったり、食欲が低下した場合は注意が必要です。体重を定期的に測ることも有効で、急激な体重減少は健康問題の兆候です。
また、皮膚の状態や目の様子、呼吸の仕方にも注意を払いましょう。異常が見られた場合は、早めに獣医師に相談することが大切です。
記録を付けるのが苦手な方は、パシャパシャと写真を撮っておくだけでも後から役立つのでおすすめです。ついでにSNSにアップすれば、周りと共有できる日常記録になります。
運動をうながす遊び場を設置する
レオパの健康を維持し、食欲を促進するためには、運動をうながす遊び場を設置することが有効です。レオパは活動的な時間を過ごすことで、ストレスを軽減して消化を助けます。
最近では、爬虫類専用の遊び場も販売されています。テラリウムのような特別な知識や技術はいらず、届いたらケージに設置するだけです。
レオパの拒食対策になるだけでなく、あなた自身の飼育も充実してくるはずです。レオパの健康とあなたの楽しみにつながる、一石二鳥の便利グッズになります。
運動不足とストレスを解消!遊び場「はちゅれちっく」
両爬工房では、小型爬虫類向けの遊び場(遊び場付きロフト)「はちゅれちっく」を開発・販売しています。
レオパの立体活動をサポートできるので、便秘や運動不足の解消につながります。野生のような活き活きとした姿を見られるので、あなた自身も飼っていて楽しくなるはずです。
サイズは「2階建て」「3階建て」の2種類で、お使いのケージサイズに合わせて選べます。特別な知識や技術は必要なく、設置するだけで立体レイアウトのできあがりです。
「レオパの便秘を解消したい。予防のためにも設置したい」「もっとレオパに健康でいてほしい」と思う方は、レオパ専用の遊び場「はちゅれちっく」をぜひ手に入れてください。
レオパの遊び場「はちゅれちっく」で飼育がもっと楽しくなる!この記事のポイント
今回は「レオパがご飯を食べない原因と対処法」について解説しました。最後に、この記事の大切なポイントを振り返りましょう。
- レオパがご飯を食べない(拒食)原因と対処法は、さまざまである
- 拒食になる多くの原因は、ケージ内外の環境が不適切だからである
- 病気や怪我のケースもあるから、日常的な健康チェックも忘れない
- 日頃から運動不足とストレスを解消したいなら遊び場を設置しよう
- レオパ専用の遊び場なら両爬工房の「はちゅれちっく」がおすすめ
食欲増進につながりレオパの拒食対策になる遊び場が気になる方は、下記の記事をご覧ください。
- 監修:山本直輝, 写真・編集:川添宣広, 「レオパの教科書」, 笠倉出版社, 2020年1月1日
- 著者:小家山仁, 写真・編集:川添宣広, 「ヒョウモントカゲモドキの健康と病気」, 誠文堂新光社, 2019年4月12日